氷河期よしだの転職記

ブラック企業から外資コンサルへ

【1社目編】2004年8月:人事部長に辞表を叩きつけたらとんでもないセリフが返ってきたwww

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営業との対決

2004年8月下旬。

退職を決めたものの、どうやって会社に伝えたら良いのか分からず、まずは営業さんに伝えた。

 

営業さんといっても、何人もいるからどの会社の営業さんか分かりづらいよなw

 

クライアント(真)⇒クライアント⇒どっかの派遣会社⇒別の子会社⇒○○会社⇒××会社⇒俺

(黒がブラック企業のグループ内、赤がグループ外

 

上記のルートでいくところの、「別の子会社」の営業さんに伝えた。

どっかの派遣会社は完全にグループ外だし、今のクライアントに事情を説明するためには、グループ内の一番外側の人に伝えるべきだと思ったのだ。

 

営業さんにメールをすると、すぐに電話がかかってきて、最初に会った雑居ビルまで来るように言われた。

俺は後ろめたい思いでビルに入った。

だって派遣されて1ヶ月もしないうちに、自分勝手な都合で辞めるんだもん。

なんか悪いことをしている気がするでしょ?

 

会議室に入ると、営業さんともう1人、ウチの会社の営業課長がいた。

あ、ウチの会社とは俺が内定を貰った「○○会社」ね。(配属先の「××会社」じゃないよ)

 

事情を説明すると、営業課長からは引き止められた。

ネットワークの資格が活かせるようなレベルの高い仕事を紹介すると言われたが、もはや信じられなかった。

 

退職の意志が固いことを理解したのか、営業課長は人事部長に相談すると言って帰って行った。

残された営業さんは、意外にもニコニコしていた。

聞くと、入社した人のほとんどが3年以内に辞めるそうで、こんなことは日常茶飯事だという。

俺が辞めることなど微塵も気にしていない代わりに、もし俺が成功したら、営業さんに仕事を紹介してほしいと言われた。

さすが営業。商魂たくましいぜ。

でも、ゴメンナサイ。お名前を忘れてしまいました...

 

人事部長との対決

数日後、営業課長から会社近くのカフェに呼び出された。

カフェに入ると、人事部長と営業課長が席についていた。

俺に内定をくれた、あの人事部長だ。

 

改めて人事部長に会社を辞めたいと思った経緯と、退職後に資格の勉強をすることを伝えた。

 

特に経緯の部分は詳細に説明した。

社員が退職することは、会社にとって痛手のはずだし、社員本人にとっても深刻なダメージを与える。

今後不幸になる人が1人でも少なくなるよう、会社としても改善することがあるはず。

改善のヒントにしていただくため、不満点は全てフィードバックする。

これが俺流の辞表の叩きつけ方だ。

 

一通り説明した後、人事部長からはかなり引き止められた。

だが俺も覚悟を決めてここに来ている。

どれだけ説得をされても応じつもりはない。

色々な言い方で引き止めてきたが、全て断った。

 

説得は2時間にも及んだ。

コーヒーを飲みながら話していたのでトイレが我慢できなくなってきた。

「ちょっとトイレ行ってきていいですか?」と、少し中座した。

 

トイレから戻ってくると、人事部長は言った。

「今日は結論出ないだろうから、家に帰って頭を冷やしなさい。また今度話そう。」

 

いやいや、辞めるって言ってるじゃん!

話を有耶無耶にして辞表を受け付けないつもりだな!

だいたい、そんなに辞めてほしくないなら、なんで在職中にもっと大切に扱ってくれなかったんだよ!

 

ここで引くわけにはいかないと、俺は言い返した。

「いえ、帰ったところで結論は変わりません。辞めさせていただきます。」

 

すると人事部長から驚きの一言が。

キミのように資格を取るといって辞めていった奴を何人も見てるがな。成功した奴は1人もいないぞ!

 

なん...だと...?

そんなことを言われて「そうですよね。仕事辞めても上手くいくわけないですよね。」なんて引き下がるやつはいないだろう。

むしろ、より意志が固まった。

「もう結構ですので、退職手続きについて教えてください。」

すると部長も諦めたのか、やっと退職を認めて手続きの話を始めた。

 

必要な情報を聞き出し、カフェを後にした。

俺の心の中には闘志が燃え上がっていた。

絶対に見返してやる。

成功した奴はいないだと?

だったら俺が最初の一人になってやる!

そして成功しても、、、

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冷静に考えると、成功した人がわざわざブラック企業の人事部長に報告しないよね。

あれは俺を奮い立たせるために、あえて言ってくれたのだろうか?

 

祭りのあとに

正式に会社に辞表を提出して手続きを済ませたものの、9月末の退職までは監視業務を続けることになった。

 

ある日の早朝だったか。

珍しく現場での作業依頼が来て、東京丸の内のとあるビルに行った時のこと。

そのビルにはパリっとしたスーツに身を包んだ、いかにもエリートサラリーマンといった人たちが出入りしていた。

 

ふと、これからのことを考えてしまった。

これまでは、負のスパイラルから抜け出すために必死に努力したり、その努力が無に帰したり、人事部長との闘いだったりとイベントが盛りだくさんで、現実をゆっくり見つめる余裕が無かったのだ。

 

急に現実が襲いかかってきた。

来月からは無職になり、言い訳がきかない13ヶ月が始まる。

全ての行動の責任が自分にのしかかってくる。

我ながら、なんという選択をしてしまったのか。

 

丸の内に勤める彼らと自分は、何が違うのだろうか?

学生の頃にもっと努力していれば、彼らのようになれたのだろうか?

 

今頃になって「後悔」が押し寄せてきた。

後悔に押しつぶされそうになる度に、人事部長のセリフを思い出して振り払った。

 

過去は変えられない。

後悔している時間があったら1秒でも多く勉強をするんだ。

未来をより良いものにするために...